であったもの
ご覧いただきありがとうございます。
ポストカードはご自由にお持ちください。
もしよろしければ、お持ちいただいた後どのようにお使いになる予定か、コメント頂けると幸いです。
誰かに送るでも、あげるでも、とっておくでも、捨てるでも構いません。
以下、作品のコンセプトです。
気になる方だけお読みください。
また、以前の作品の記事も公開しております。よろしければご覧くださいませ。
私はアイドルのファンです。
彼らが載っている雑誌切り刻み、再生紙でポストカードにしました。
アイドルと私たちには、「次元の壁」があります。彼らはこの世に存在する人間ですが、容易に会えるものではありません。(そして、実際目の前で見ても、この世のものとは思えないなにかがあります。)
ですから、私たちは雑誌や新聞、インターネットやテレビなどが彼らを一番身近に感じられるものです。
ただそれは、紙になってしまえばただの紙です。ただのインク、ただの液晶です。
しかし、それはたしかに私たちにとっては彼らでした。
こういった作業によってアイドルのアイコン性、大量生産性、商業性を感じられるのではないかと思いこのような作品にしました。
実際に雑誌を細かくして出来上がった再生紙を手に取った時、なんとも言えない悲しさがありました。この雑誌は何月のもので、この時あれを撮影してたな……。この時の髪型、一番好きだったからじっくり眺めたな……。このエピソード、エモいんだよな……。
全部紙になりました。
今回ポストカードという形をとったのは、成形し易いという点と、どこかへ送られるかもしれないというところからです。
皆様に持って行っていただくことがコンセプトのひとつでもあります。
会期中、在庫を増やしていくつもりです。
ポストカードに目を 印刷 したのも、自分がアイドルで一番好きな部分であるということと、何か見てきてくれるかもしれないというところからです。
いずれこの紙もまた別の紙になるかもしれないし、ならないかもしれない。
また、他の再生紙を利用している製品も、自分の好きなアイドルだったかもしれない。
まだこの作品も実験段階です。
ポストカード以外の形態や、他の媒体についてもさらに研究していこうと思っています。