『人物画』

制作について

大作展示ということで、普段の制作よりも自由度が高いため、自分の制作についての研究をねらいとした。 将来何かを制作していく人間になると何か依頼を戴くことがあると思う。 誰でもよかったら公募でもなんでもすればいいわけだから、名指しで依頼された時には私への需要が生まれる。 そういった需要を自ら知り、何を求められているのかを考えることによって自主制作にも役立つはずであると考えた。 今回は3人のそれぞれ自分との関わり方が違う人に協力していただき、関係性と需要について研究しようとした。

『人物画』について

  • 関係:予備校の同期 10代後半
予備校の同期は私の普段の制作、思考などをよく知る人間として質問した。
私が美人画やイケメンが好きということを知っているので、『人物画』という題をくれた(という風に理解している)。
私の好きなこと、やりたいことを知っているからこそ出してくれたお題のため、やりたいことをやれるだけやろうという思いで制作した。
モデルは某雑誌の某アイドルである。
私はアイドルは、3次元に最も近い次元にいるが、決して3次元に存在するものではないと思っている。
実際にコンサート、番組協力、ドラマエキストラなどでどんなに近くに寄っても目の前にいてもどこか、違う次元にいるような気がしている。
いつも雑誌やTVといったものを通して見ており、逆にそのほうが「リアリティ」があると思う。
上記のことから一番アイドルとして見られるサイズ感、媒体として雑誌のページのような構成にした。
 
表現については、まずは自分でやってて楽しい、見ても楽しいということを中心に制作した。
先ほど述べた通り、この題は”好きだから”出題されたと解釈しているので、まずは自分の好きなようにやってみようと思ったからだ。
自分が小学4年生から10年、集めてきた雑誌の切り抜きから、好きな表情、仕草のものを選びモデルとした。
アイドルのリアリティとして、複製されている・印刷されていることがひとつあげられるので、影の部分はあえてペンで書いたような表現にした。
肌の色においても、色っぽさがありながらもどこか潔癖な感じと、異次元感を表現しようとした。

esomom.hatenablog.com